坐骨神経痛は「神経の病気」ではないって本当?

坐骨神経痛は「神経の病気」ではないって本当?

目次

お尻から太もも、ふくらはぎにかけて広がる痛みやしびれ——坐骨神経痛。

病院や整形外科で「神経が圧迫されています」と言われると、

  • 神経が悪くなっているのでは?
  • もう治らないのでは?
  • 手術しかないのでは?

と、頭の中に暗い想像が広がりますよね。

実際に当院にも、「坐骨神経痛=神経の病気だと思っていた」という40代〜60代の方が多く来院されます。

この記事では、坐骨神経痛は本当に”神経の病気”なのか? そして、なぜ痛みやしびれが長引くのかを、整体の視点からお伝えします。


結論|坐骨神経痛の多くは「神経そのものの病気」ではありません

坐骨神経痛とは、「坐骨神経が通るラインに沿って痛みやしびれが出ている状態」を指す症状名です。

病名ではなく、状態の名前。つまり、神経がダメになっているとは限らないのです。

では、なぜ痛みやしびれが出るのでしょうか?


「痛い場所」は原因ではなく、結果です

当院がもっとも大切にしている考え方のひとつが、これです。

「症状が出ている場所は、しわ寄せを受けた”結果”に過ぎない」

坐骨神経痛で言えば、お尻や太もも・ふくらはぎの痛みやしびれは、神経そのものが悪いのではなく、どこか別の場所の問題によって神経が引っ張られたり、圧迫されたりしていることがほとんどです。

当院で坐骨神経痛の方を診ると、実際の原因として多いのは、

  • 骨盤・仙腸関節のゆがみ
  • 股関節の外旋筋群(特に梨状筋など深層の6つの筋肉)の硬さ
  • 足首のズレによる下半身全体への影響

といった、痛みの出ている場所とはまったく別の部位です。


なぜ「筋肉をほぐすだけ」では戻ってしまうのか

整骨院やマッサージで一時的に楽になっても、また戻る——そういうご経験をお持ちの方も多いと思います。

これには理由があります。

筋肉が硬くなるのは、関節がズレて不安定になったことへの”防衛反応”です。ゆえに、筋肉だけをほぐしても、関節のズレが残っている限り、筋肉はまた硬くなります。

当院では「骨格を整えることが先、筋肉へのアプローチはその後」という順番を大切にしています。


実際にあった2つの症例をご紹介します

症例①:50代女性・看護師 2回の施術で症状が消えた

徒歩通勤をされているAさんは、お盆のお墓参り翌日から突然、右のお尻から太ももの裏にかけてしびれが出始めました。歩くたびに痛みが走り、仕事にも支障が出るほど。長時間座っているのもつらい状態でした。

カウンセリングで聞くと、幼少期に右股関節脱臼の経験があり、20年前にも右股関節の痛みが出たことがあったとのこと。病院では「異常なし」と言われた経験から、「病院に行っても良くなる気がしない」と思っていたそうです。

当院で体を検査すると、右の臀部の深層——梨状筋など股関節を外旋する6つの筋肉が集まる部分——に顕著な硬さがありました。初回はその外旋筋の筋膜リリースと骨盤・股関節の矯正を中心に施術。施術直後から症状がかなり楽になり、2回目の施術で坐骨神経痛の症状はなくなりました。

Aさんはその後、こんな口コミを書いてくださいました。

「施術前にしっかりお話を聞いていただき、痛みを伴わない施術で歩いて帰宅できました。体の歪みや固さなど教えていただき、メンテナンスの大切さを実感しました」

現在は定期的にメンテナンスで通われ、良い状態をキープされています。


症例②:86歳男性 5〜6年来の坐骨神経痛が改善

Bさんは5〜6年前から右腰から右足全体にかけてしびれが続いており、病院でけん引治療を受けたこともありましたが、変化はなかったとのこと。

当院で触診すると、腰椎と下部胸椎がS字に曲がっており、猫背気味の姿勢でした。施術は骨盤・股関節・腰椎・胸椎・外旋筋を中心に進めました。

2回目の来院では症状が7割程度に軽減。その後は一進一退を繰り返しながらも、来院のたびに少しずつ改善。8回目には残り2割程度まで回復しました。

最後に残ったのは足の裏のしびれ。そこで足自体の矯正を加えたところ、残りの症状もなくなりました。姿勢も改善し、ご家族から「姿勢が良くなったね」と言われたそうです。

5〜6年続いた症状が、全身を「一つの構造体」として整えることで改善した事例です。


当院の施術の考え方:中心から末端へ、順番通りに整える

坐骨神経痛の場合、当院では次の順番で全身を整えていきます。

骨盤(仙腸関節・腰仙関節)→ 股関節 → 膝 → 足首

体の中心を先に整えてから、末端へ。末端だけをいくら調整しても、中心が崩れていれば必ず元に戻ります。

また、坐骨神経は腰から足先まで長く走っています。「腰や股関節だけ診て終わり」ではなく、足首の微細なズレが症状の最後の1〜2割を残している——というケースも少なくありません。体全体を診ることが、完全な改善につながります。


「年齢のせい」は、本当にそうでしょうか

40〜60代になると「年齢的なものですね」と言われることもあります。確かに加齢による変化はあります。でも、年齢=坐骨神経痛が治らない、ということではありません。

先ほどご紹介した86歳のBさんも、長年の症状が改善しています。大切なのは、神経そのものではなく、「体の状態に目を向けているかどうか」です。


まとめ

坐骨神経痛は「神経の病気」ではなく、骨盤・股関節・足首といった関節のズレが、神経を引っ張ったり圧迫したりすることで起きているケースがほとんどです。

痛みやしびれが長引いているとき、それは体質でも年齢でもありません。まだ原因にたどり着けていないサインです。

「もう付き合っていくしかない」と諦める前に、一度、体全体を見直す視点を持っていただけたなら幸いです。

この記事を書いた人

整体院アクシス 院長 笹井公詞

2005年11月、一宮市に「整体院アクシス」を開院。整体師歴23年。
腰や肩の痛み、手足のしびれなど、体の不調に苦しむ人のために、骨格矯正を中心とした整体施術で地域に貢献。これまで延べ45,000人以上のお客様の健康に携わる。

院名:整体院アクシス
住所:愛知県一宮市富士3丁目9-18
TEL:0586-25-5707
HP :https://hcc-axis.com/

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