膝の手術をした人と、しなかった人の「その後」

膝を気にする女性と階段を楽々歩く女性

膝の手術をした人と、しなかった人の「その後」

目次

膝が痛くなると、手術を勧められることがあります

年齢とともに増えてくる膝の痛み。整形外科を受診すると、状態によっては手術を勧められることもあります。実際、手術によって痛みが軽くなるケースも多く、医療として大切な選択肢のひとつです。

ただ、膝の治療を考えるときにもうひとつ大切な視点があります。それは、その後どんな生活ができるのかということです。

膝の痛みで来院された70代の方

以前、70代の方が膝の痛みで来院されました。きっかけは、法事で長時間正座をされたことでした。その後、右膝に強い痛みが出るようになり、歩くのもつらく、足をかばうようにびっこを引いて歩いている状態でした。夜も痛みで何度も目が覚めてしまうほどで、つらい日々が続いていたそうです。

ご家族や職場の方からも「そんなに辛いなら、整形外科や病院へ行った方がいい」と心配されていたそうです。それでもこの方は、「信頼できる整体の先生がいるのでお任せしたい」と考え、通院を続けてくださいました。

膝の状態はすぐに良くなったわけではありません。改善までにはおよそ3ヶ月ほどの時間がかかりました。ですが少しずつ体のバランスが整い、歩き方も自然になり、膝の痛みも落ち着いていきました。

現在では普通に歩くことができるようになり、散歩や、階段の昇り降り、庭の草取りといった日常の動作も、問題なくできるようになっています。「よくここまで良くして頂けた」とお喜びいただき、私たちにとっても大きな励みになった症例です。

ご近所の方は膝の手術をされていました

この方のご近所には、同じくらいの年代で膝の痛みに悩んでいた方がいらっしゃったそうです。その方は病院で膝の手術を受けられました。手術によって、それまでの膝の痛みは軽くなったそうです。手術には、こうした確かな効果があります。

一方で、その後の生活の中では

  • ベッドから立ち上がるのが大変
  • 長く歩くのがつらい
  • 草取りなどの作業ができない

といった動作の面での悩みも残られたそうです。手術が合う・合わないは人によって異なり、これはあくまでお一人のケースとしてお聞きした話です。

ある日、言われた言葉

ある日、そのご近所の方がこう言われたそうです。

「あなたは普通に生活できていていいね」

その言葉を聞いたとき、私もハッとさせられました。

膝の治療を考えるとき、私たちはつい「痛みがなくなるかどうか」に意識が向きがちです。ですが本当に大切なのは、その後どんな生活を送れるのかということかもしれません。

膝の痛みと体のバランス

膝の痛みで来院される方を診ていると、膝だけに問題があるケースはそれほど多くありません。

当院では、痛みが出ている場所と、本当の原因がある場所は別だと考えています。膝は「被害者」であることが多く、実際の「原因」は

  • 骨盤の傾きやゆがみ
  • 股関節の動きの硬さ
  • 足首や足の使い方
  • 日常の歩き方のクセ

といった、膝から離れた部分にあるケースが少なくありません。体は骨格に沿って筋肉が働くため、骨盤や股関節のバランスが崩れると、その影響が結果として膝に負担となって現れてきます。(※参考:膝が痛い人がやってはいけない5つのこと|整体院でよく見る体の共通点

もう少し詳しくお話しすると、健康な膝関節には、歩いたり曲げ伸ばししたりするときに使われる、ごくわずかな「遊び(隙間)」があります。ところが日常生活で膝に負担が偏った状態が続くと、この遊びが少しずつ失われ、骨同士がぶつかりやすくなってしまいます。表面の筋肉をもむだけではなかなか変化が出にくいのは、実はこの奥にある関節を包む膜や靭帯が硬くなっていることが多いためです。

また、「膝に水が溜まる」ことでお悩みの方もいらっしゃいますが、これは骨同士のかみ合わせがわずかにズレ、歩くたびに関節の中で摩擦が起きているために、体が自分で炎症を抑えようとして起こる反応だと考えられています。摩擦そのものの原因を整えていくことで、繰り返していた腫れが落ち着いていくケースも少なくありません。

整体では、膝だけを施術するのではなく、骨盤や股関節など体の中心から順に整えながら、膝関節が本来持っている動きの余裕を取り戻していくことを大切にしています。その結果、膝の痛みだけでなく体の使いやすさも変わってくることがあります。

長引く膝の痛みには、こうした体全体のクセが影響していることも多いため、思い当たる方は膝の痛みがなかなか治らない人の共通点もあわせてご覧ください。

治療を考えるときに大切な視点

膝の状態によっては、手術が適した選択となるケースもあります。手術そのものが悪いというわけでは決してなく、状態を診てもらった上での医師の判断は、大切に考えていただきたいと思います。

当院に膝の痛みでいらっしゃる方の中には、「できれば手術はしたくない」とおっしゃる方が少なくありません。手術によって痛みが大きく改善される方が多いのも事実ですので、その選択をするかどうかは、医師とよくご相談いただいた上で、ご自身で決めていただくことだと考えています。そのうえで当院では、体や生活への負担も考えながら、できるだけ体に負担の少ない自然な方法で改善を目指したいという方に向けて、施術を行っています。

体の使い方や関節のバランスを丁寧に整えることで、自然な動きを取り戻せる可能性があります。どちらが良い・悪いということではなく、ご自身の膝の状態と、これからの生活に合わせて選択肢を考えていただくことが大切です。

これからの生活をどう過ごしたいのか

膝の痛みをどうするかを考えるとき、「痛みをなくすこと」だけでなく、その後どんな生活を送りたいのかという視点から治療の選択肢を考えてみることも大切です。

体の状態をしっかり確認し、自分に合った方法を見つけることが、これからの生活を守る第一歩になるのではないかと思います。体の使い方から膝の痛みを見直したい方は、まず一度、ご自身の体の状態を確認してみませんか。当院の膝痛ページでも、体の使い方から膝の痛みを整えていく考え方を詳しくご紹介していますので、よろしければご覧ください。

この記事を書いた人

整体院アクシス 院長 笹井公詞

2005年11月、一宮市に「整体院アクシス」を開院。整体師歴23年。
腰や肩の痛み、手足のしびれなど、体の不調に苦しむ人のために、骨格矯正を中心とした整体施術で地域に貢献。これまで延べ45,000人以上のお客様の健康に携わる。

院名:整体院アクシス
住所:愛知県一宮市富士3丁目9-18
TEL:0586-25-5707
HP :https://hcc-axis.com/

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次