当院に通っていらっしゃった方のお子さんが、
「ウチの子、X脚で走ると脚が痛いって言うんでみてください」
と言われ、当時9歳の娘さんを施術させて頂きました。
あれから、お母さんは今でも通って頂いているのですが、先日、何かの話の流れから当時小学生だったそのお子さんの話になり、
「最近、その子の姿勢と歩き方が変なので、またみてもらえませんか?」
とのお話を頂きました。
この春から大学生。
久しぶりに再会すると、すっかり大きくなってますますお母さんに似てきました。
まずは気にされている姿勢のチェックをしていきます。
正面から見た姿勢は、肩の高さの違い、骨盤の横方向へのズレ、首の傾きもあります。
この患者さんはご家族で来院して頂いてますが(お母さんと娘さん3人)、お母さんと次女、三女の方の姿勢がよく似ています。
骨格は遺伝します。
親子で顔が似ているのは頭蓋骨の形が似ている(遺伝している)からです。
ということは、全ての骨格も遺伝しますから似たような姿勢になっても不思議ではありません。
歩き方は右脚が内側に巻き込むような感じになるということでした。
若干内股傾向になっているのでその影響でしょうか。
まずは骨盤の矯正から始めます。
姿勢のゆがみは骨盤が基本。
肩の高さの違いやねこ背なども骨盤のゆがみが関係しているケースが多いです。
骨盤を矯正した時点でとりあえず姿勢のチェック。
これだけでも全体のバランスがかなり良くなり、見た目も最初よりもスッキリしてきました。
特に肩の高さの違いはほぼ無くなりました。
その後、今度は股関節の矯正。
歩く時に脚が内側に巻き込むのであれば、脚全体が内側に捻れている可能性があります。
脚の捻じれをみるとやはり右脚の方が捻じれが強い。
そして股関節を矯正後、再び歩きのチェック。
ご本人の感覚ではだいぶ真っ直ぐに歩ける感じになっているようでした。
あとは普段の生活の中で歩きをチェックしてもらう必要があるので初回の施術はここまで。
骨盤と股関節の矯正だけで全体の姿勢がかなり整った感じです。
お母さん曰く、「顎のゆがみも気になるのでみてください」との事でしたので、次回に顎をチェックすることにしました。
そして2回目。
姿勢は前回矯正後の状態をほぼキープしている感じ。
前回気になっていると言われた顎は、正面から見た時の左右の傾きに違いがある、ということでした。
しかしチェックしてみると、左右の顎ラインはそんなに崩れていません。
顎自体の問題というよりは、首が傾いていたので顎がゆがんでいる様に見えた、ということだと分かりました。
この方は特に症状は無いのですが、姿勢のゆがみは全身に影響を及ぼすものなので、今後の更なる姿勢のゆがみや、これから現れるかもしれない症状を予防する意味でもしばらく矯正を続けていきます。
若いうちは回復力がありますから、ゆがみが整うのも早いと思います。
”早期発見、早期治療”
何事も同じですね。
お電話ありがとうございます、
アクシスでございます。