脚の感覚がなくなる(40代、男性)

小学生の頃、運動会で行う”組体操”が好きでした。

”サボテン”や”扇”、”ピラミッド”など、人数が増えていくと見栄えのいいフォーメーションになっていきます。

そんな組体操で腰を悪くした方が来院されたのは、もう数年前の事。

何かのフォーメーションをしている時に腰が”グキッ!”となり、それ以来腰や脚に症状が出るようになったとのこと。

小学生の時から腰痛持ちとは・・・

よく、”小学生の時から肩こりです”という方はいらっしゃいますが、腰痛持ちは少ないのでは。。。

この方の様に、何かない限りはあまりない事だと思います。

来院された時は腰には全く痛みは無し。

でも、暫く立っていると脚の感覚がなくなってしまうというのです。

その時間、わずか10分。

たった10分間立っている時間が続くだけで脚の感覚がなくなってしまいます。

現場仕事のため高い足場の上での作業もあり、これは死活問題です。

腰椎の椎間板に問題があるのではと思い、椎間板の調整をしていきました。

これは主に椎間板ヘルニアの方に行う手法。

飛び出した椎間板を正常な状態に戻していくものです。

来院された時は特に強い痛みがある訳ではなかったのでとりあえず様子見。

次回来院される時まで、仕事中どんな状態だったかを教えてもらう約束をして施術終了。

そして次の来院時、最初の施術から2回目来院時までの仕事中の様子を伺うと、
「感覚がなくなるのは同じだけど、時間が伸びた」とのこと。

”10分で感覚がなくなっていたのが20分になった”ということでした。

その後、回数を重ねていく毎に、20分が30分になり、1時間になり、2時間になりと徐々に間隔が伸びていきました。

6,7回繰り返していった頃には正常になり、脚の感覚がなくなる事はほとんどなくなりました。

それからは3週間に1回のペースで再発防止のメンテナンスに通って頂いてます。

これでもう大丈夫だろうと思っていたそんなある日、仕事中にケガをして入院する事態になりました。

寝ている時間が長く体もあまり動かさない日々が続き、暫くして無事に退院しましたが、仕事に復帰した時にまた脚の感覚がなくなってきたというのです。

今回は30分くらいで感覚がなくなってきます。

暫く施術も出来ず寝たきり生活で体が弱っているところで仕事に復帰したので、症状が再発したのでしょう。

でも今回は最初に来院された時よりもまだ軽い状態。

また椎間板の調整で前回よりも早く回復し、今は全く問題なし。

症状が再発しても、以前施術を受けて改善した体は回復も早いです。

腰のメンテナンスも大切ですが、またケガしないように気を付けてくださいね。