膝の痛み(50代、女性)

元々歩き方が気になって来院されたこの方。

脚が外向きになってしまうのを気にされていましたが、それは早い段階で改善されました。

来院4回目の時に「膝が痛いんです」と言われました。

以前から正座が出来ない状態で膝は元々良くない。

それに重ねて何やら荷物を運ぶ作業をしているとのこと。

よくよくお話を伺うと、娘さん夫婦が実家の隣の家に住まわれるそうで、しかし共働きの為引っ越しの作業がなかなか出来ない。

すぐ隣りなので業者さんに頼むのももったいない、ということでおかあさん(この患者さん)が時間をかけてボチボチ荷物を運ぶことに。。。

車に荷物を乗せ、わずかな距離を移動し、手作業で荷物を新居へ運び入れる。

そんな作業を1人で黙々と続けられているそうなのです。

段ボール箱に荷物を積める。
車に荷物を乗せる。
荷物を持って歩く。
荷物を持って階段を上がる。

そんな事を延々と繰り返しているうちに膝が痛くなってしまいました。

このままでは引っ越しの作業どころではありません。

なので、それでの骨盤と股関節中心の施術に膝の矯正もプラスして改善させていきました。

膝の矯正をした次の来院時に状態を伺うと、

「まだ痛みはあります」

とのことだったので、もぅ一度よく膝をみてみると、膝の皿がかなりゆがんでいて更に動きも硬い!

膝の皿もゆがみます。

本来あるべき位置よりも傾いたり、下がったすることがあります。

この方の場合、片方の皿が反対の皿と比べて極端に足の方に低い(下がっている)。

そして、両方共ほとんど動かない。

膝を曲げる時は皿も一緒に動かなければいけませんが、それがほとんど出来ていない状態でした。

いつもの膝の矯正に加えその時は膝の皿の矯正もしていきました。

そして念の為、引っ越しの作業中は膝のサポーターをして頂くようにアドバイスしました。

矯正しても強い負荷をかけ続けるとまたゆがんだり硬くなったりして痛みがぶり返す可能性があるからです。

それをお伝えしてその次の来院時に様子を伺うと、

「あれから膝が全然痛くなかったです!サポーターをするのも忘れたくらいでした」

と嬉しそうに話して頂きました。

結局サポーターは全く使ってなかったとのこと。

引っ越しの作業も終わり、娘さん夫婦も無地に入居できたそうです。

日頃から脚の状態が良くないところへ重い荷物を持つ作業が加わった為に膝に負担が溜り痛みとなって出てきた、といったところでしょうか。

1つ悩みが解消されると今度は別の事が気になりだすもので、この方の場合「正座が出来るようになりたい」と言われました。

今度からはその目標に向かって一緒に頑張っていきます。

また新たな笑顔が生まれるように頑張ります!!